あなたの髭剃り、大丈夫?普段の髭剃りに潜む方法別リスク
医療レーザー脱毛講座 vol.04
肌質や毛質に合わない方法で髭剃りをしていると出血や赤み、かゆみなどの肌トラブルを招くことがあります。カミソリや電動シェーバーなどの自己処理は皮膚の負担となりますが、男性にとって髭剃りは身だしなみの一つであり、おしゃれを楽しむ部位でもあるのでやめるわけにもいきません。肌トラブルを起こさないために、ご自分が行っている方法は合っているのか、どんなリスクがあるのかを知ることが大切です。
カミソリ
カミソリでの髭処理は皮膚表面から出ている部分の毛だけを刃で剃ります。痛みが少なく手軽に処理できる方法の一つですが、皮膚表面を刃で削るので肌荒れや乾燥の危険性があります。たまに削られた皮膚がかさぶたを作り、毛穴を塞いでしまって毛が出られなくなる埋没毛になることもあります。皮下組織には毛根が残っているのですぐに毛が生えてきてしまい、毎日剃らなければならず手間と時間がかかります。
電気シェーバー
電動シェーバーはいったん外刃で髭を押し出して内刃で毛を剃る方法です。毛の毛根は残るため、剃る手間がなくなることはありません。カミソリに比べ皮膚への負担は少なくなりますが、プレシェーブローションが肌に合わなかったり、機械を洗浄せずに剃ると肌荒れの危険があります。細かな部分が剃りにくかったり、細い毛や短い毛が残ってしまったりするので、髭のデザイン性を求める場合には不向きな方法です。
ワックス脱毛
ワックス脱毛はムダ毛を処理したい部位に専用のワックスを塗って固め、時間を置いて皮膚から一気に剥がして毛を抜くという方法です。髭以外の腕や足、V・I・Oなど全身に使用できますが、剥がすときには相当な痛みが生じます。毛根から毛が抜けますがまた生えてくるので永久脱毛ではありません。肌に直接ワックスを塗って剥がすため、炎症や出血など肌トラブルの危険性が高い処理方法です。
脱毛器による脱毛
家庭用に開発された脱毛器は主にフラッシュ脱毛(光脱毛)やレーザー脱毛などムダ毛の毛根から抜く方法です。成長期の毛の毛根に光やレーザーを当てて毛を抜く・薄くするという理論は同じものの、エステや医療クリニックの脱毛機器に比べると出力が低くヒゲがまた生えてきます。毛質や肌質に合わないと効果が無いばかりではなく、使用方法を間違うと火傷の危険もあります。照射時の痛みに対しても自分で対応するしかないため、すべて自己責任の上でのムダ毛処理となります。
エステ脱毛
エステでのヒゲ脱毛は主に光(IPL)を使ったフラッシュ脱毛がメインです。毛根のメラニンに光を当てることで毛の成長をストップさせ、再生する力を弱めます。医療レーザー脱毛に比べると出力が低いため痛みは少ないと言われますが、ヒゲは濃くて太い場合が多いので強い痛みを感じます。脱毛完了までには年単位の時間がかかり、効果をすぐに実感することはできません。
医療レーザー脱毛 / ソプラノ脱毛
医療レーザー脱毛は毛根のメラニン色素にレーザーを照射し、毛包細胞を壊すことで毛の再生を防ぐ脱毛方法です。医療機関だけが使用を許可される出力の高いレーザーを使用するため高い脱毛効果があり、繰り返すことで永久脱毛になります。ヒゲへの照射は痛みを伴いますが、回数を重ねていくと毛が薄くなるので痛みも減っていきます。また、ソプラノ蓄熱脱毛の方はレーザー脱毛と効果は同等で痛みがほとんどありません。万が一のときも医師・看護師が対応してくれるので安心です。自由診療扱いなのでクリニックによって料金や使用機器に差があり、誠実な対応や技術力などを見極めた上で受診する必要があります。
まとめ
もしあなたが今行っているヒゲ処理方法に不満があるのであれば、思い切って他の方法を試すと良いかもしれません。どの方法にもメリットとデメリットがある上、新たな商品や脱毛器の開発など日々進化しています。医療レーザー脱毛に関しては、痛みの強さという大きな壁もソプラノ蓄熱脱毛の登場によってかなり軽減されています。髭の処理は男性にとって一生モノのことですので、手軽さや料金の安さだけにとらわれず長期的に考えることも必要となります。毛質や肌質、ライフスタイルに合った正しい髭処理方法を選びましょう。